【EM珪藻土】稚内層珪藻頁岩にEM(有用微生物群)を配合した、安全性や健康を考えた未焼成・自然素材100%珪藻土

Q&A よくあるご質問 珪藻土・EM珪藻土の性能について


EM珪藻土を塗るのに、お勧めの場所はどこですか?

住居の場合、生活時間の長いリビングルームや、寝室、お子様部屋などに塗られる方が多いです。EM珪藻土は臭いの吸着分解性能が非常に優れていますので、キッチン、トイレ、洗面所、玄関、クローゼットなど匂いがこもりがちな箇所に塗られることもお勧めします。
※珪藻土は耐水性ではありませんので、浴室など水が直接かかる場所には不向きです。


自分で塗ることは可能ですか?

最近ではDIY感覚で珪藻土を塗ること自体を楽しまれる方もいらっしゃいますので、ご自分でチャレンジされることも一つの方法です。 その場合は、施工手順を映像で紹介したDVDもご用意しておりますので、お気軽にお尋ねください。
→ 施工要領
→ 動画


ビニール壁紙や和室の砂壁の上に直接塗ることはできますか?

予めそれぞれの下地に合った処理をして頂く必要があります。
詳細は施工方法をご参照ください。
  • 布クロスや紙クロスの上からは塗ることはできません。
→ 施工方法


天井への施工や、天井にシーリングファンを付けても大丈夫ですか?

天井に珪藻土を施工されます場合、壁と同様ですが、ひび割れしない条件として、「揺れないこと」が挙げられます。もし、シーリングファンを使用していて天井が揺れます場合、それはひび割れの原因となりますので、ご使用はオススメできません。
逆に、天井下地がしっかりと施工されていて、使用していて揺れることがない場合、安心してご使用いただけるかと思います。
これはシーリングファンに限らず、例えば、2階建ての1階の天井部分に施工した場合、2階を歩くと揺れてしまう、ということがありますと、それもひび割れの原因となってしまいます。 きちっとした下地で、天井の動かない住宅でしたら、基本的には問題ございませんので、ご安心ください。
→ 珪藻土の効果 | デメリット



畳の部屋に珪藻土を検討していますが、腰壁にした方が良いですか?

畳のお部屋なので腰壁が必要、ということはございません。
ですが、掃除機をお使いの際に、和室には巾木がございませんので、壁にぶつけてしまうと、その部分が傷になる恐れはあります。
心配なようでしたら、腰壁等にしていただいたほうが良いかもしれません。



EM珪藻土フラットでパターン付けできますか?

EM珪藻土フラットは、ローラー塗りができるよう細かな粒子でつくられています。
骨材が少ないため、パターン仕上げには向いていません。
フラットなコテ塗りか、ローラー塗りで仕上げてください。
→ 商品説明 | EM珪藻土フラット



EM珪藻土を施工する際、コテを動かしたときに感じる、じゃりじゃりとした小さい砂粒のようなものは何ですか?

コテ塗りの際に感じる「小さな砂粒のようなもの」は、珪藻土の原料石である珪藻頁岩の粒子です。
この粒子は平均粒径0.05mmですが、大きなものだと1ミリ前後の大きさで肉眼で確認できるものもあります。
一つ一つの粒子には無数の孔 (多孔質構造)があり、この孔が水分を吸放出することで調湿効果を発揮しています。
→ 珪藻土の効果 | 調湿効果
→ EM珪藻土の特長 | 含有率

EM珪藻土を塗った面の上に、もう一度EM珪藻土を重ね塗りすることはできますか?

1.最初の珪藻土を塗布してまだ日数がそんなに経過していない場合

基本的に、既存のEM珪藻土の面の上から更にもう一度同じ材料を塗り重ねることは可能です。
その際、状況に応じて下記の要領で予め下地処理をしてください。
専用シーラー(EMS)を、2回(1回目:5倍に希釈/2回目:3倍に希釈)塗布してください。

2.最初の珪藻土を塗布してしばらく日数が経過している場合

基本的には一度塗装面を剥がしてからの再施工をお勧めしております。
再施工をご検討の際は、端から端の面単位で施工をしてください。
再施工は新規の施工よりも難しいかと思われますため、狭い範囲で試してからの全面施工をお勧めいたします。
※重ね塗りすることで旧施工面から浮き・剥がれてくる可能性があるため
どうしても剥がすことが困難な場合は、以下の施工手順となります。
  • 部分的に目立つ汚れがある(台所での汚れ.etc)
    その部分の珪藻土表面をサンドペーパーなどで削り落してください。
    ※その他、珪藻土面に付着している細かいホコリなどは、はたきなどで落として下さい。
    その後、専用シーラー(EMS)を、2回(1回目:5倍に希釈/2回目:3倍に希釈)塗布してください。
  • 習慣的に喫煙していたお部屋の珪藻土に重ね塗りする場合
    まず、アク止めシーラー(アクリル系のもの)をプライマーとして全体に塗布していただき、次に専用シーラー(EMS)を2倍程度に希釈して塗布して下さい。
    ※その他、珪藻土面に付着している細かいホコリなどは、はたきなどで落として下さい。
上記の下地処理面の乾燥後、通常通りEM珪藻土を塗布して下さい。
→ 施工方法

EM珪藻土を土壁の上に塗ることはできますか?

珪藻土面の仕上がり精度を考慮すると、できれば既存の土壁にプラスターボード(石膏ボード)を貼り、その上から珪藻土を塗られることをお勧めします。
事情によりやむを得ず土壁面に直接施工される場合は、次の点に注意が必要です。
  • 下地の土壁面にしみ込んだ汚れが時間の経過とともに、表面の珪藻土にアクとして浮き出てくること
  • 土壁素地の強度不足により、後々珪藻土にクラック(割れ)が生じること
これらに対処するために次の手順により下地処理をしてください。
  1. アク止め剤を全面に塗布する
    ※アク止め剤推奨品:「ハイポリックシーラー」ハネダ化学
  2. 下地調整(補強)材を塗布して土壁素地の強度を補強する
    ※下地調整剤推奨品:「タイガ―Uトップ」吉野石膏
  3. EM珪藻土専用シーラー(EMS)を塗り珪藻土の材料の付着を高める
上記の下地処理面の乾燥後、EM珪藻土を塗布して下さい。
→ 施工方法

EM珪藻土を塗るのに、石膏ボードで相性の良いものはありますか?
どんなものでもひび割れしませんか?

表面に小さなくぼみ・孔があいているラスボードは不適ですが、ボード表面が平らなものであれば問題ありません。
また、ボードの端が少し斜めにカットされた「ベベルエッジ」タイプであれば、ジョイント処理の際にV字にカットする必要がありませんので、お勧めします。

次に、珪藻土のひび割れ・クラックについては、ボードの選択以外にもそれが起こる要因は様々ですので、一概にひび割れしないとは言えませんのでご了解ください。

珪藻土のひび割れ・クラックの要因一例

  • 地震などによる建物の振動
  • ボードの貼り付け施工不良
  • ボードのつなぎ目のジョイント処理の施工不良
  • 珪藻土の材料の水の配合間違い、攪拌不足 等々
→ 施工方法 | EM珪藻土

EM珪藻土の塗り厚は何mmですか?

まず、EM珪藻土(コテ塗り)の場合ですが
※EM珪藻土は1回塗り
平均的な厚さ(mm)は、1.5mm~2mmになります。
パターンによっては厚さが3mmの場合もございますが、
3mm程度が1回で塗る厚みの最高(上限)値になります。
(注)5mm~1cm以上塗ると、クラック(ひび割れ)が起きる原因になります。

次に、EM珪藻土フラット(コテ塗り・ローラー塗り)の場合ですが
※EM珪藻土フラットは2回塗り
平均的な厚さ(mm)は、コテ・ローラーともに1.0~1.5mmになります。
(注)2mm~3mm以上塗ると、珪藻土同様にクラック(ひび割れ)が起きる原因になります。
→ 施工方法

EM珪藻土・EM珪藻土フラットのタッチアップ(部分補修)の方法はありますか?

タッチアップとは?
 →(塗装面など)一度仕上げたところを部分的に補修塗りすること。

  • EM珪藻土の場合
    1. EM珪藻土を硬めに練り、傷に塗り込みます。
    2. 乾いてから水を霧吹きし、上からEM珪藻土補修キットの補修材を付けてぼかしてください。(乾くと補修材は若干凹みますので、多めに塗りこむのがコツです)
    3. 完全に乾いたら完成です。
      乾燥後の小さなキズやクラックの補修については、EM珪藻土補修キットの商品ページをご参照ください。小さなキズやクラックはEM珪藻土補修キットで補修できます。
  • EM珪藻土フラットの場合
    1. 水を霧吹きし、上からEM珪藻土フラットの主材(練っていないもの)を、傷に塗り込みます。

  • 施工面に他の色もの(壁材や塗料など)が付いてしまった場合
    EM珪藻土、EM珪藻土フラットの施工面に、他の色付き材料が付いてしまった場合、施工面に色が付いてしまうことがあります。
    (乾いた壁面の隣で次の壁面を施工した際の、材料の飛び跳ねなど)
    その際は、ペーパーをかけてぼかしてください。

→ 施工方法
→ 商品説明 | EM珪藻土補修キット

岩盤浴の壁や天井にEM珪藻土を塗りたいのですが、湿気に耐えられるのでしょうか?

岩盤浴であれば、壁や天井に施工することは可能です。しかし、浴室の壁などの著しく湿気の多い箇所への施工はお勧めできません。



浴室の壁や天井には、EM珪藻土は施工できますか?

直接水がかかる可能性がある箇所にはお勧めしておりません。施工した場合、剥離が起きる場合があります。



岩盤浴での施工例はありますか?

EM珪藻土は日本国内や海外(マレーシアなど)で岩盤浴での施工実績がございます。今現在、問題等は起きてはおりません。



湿気の多い場所などへの施工下地は普通の石膏ボードで良いのですか?

湿気の著しく多い箇所では石膏ボード以外のものをお勧めします。
→ 施工方法



EM珪藻土をクロスを剥がしたボード(板)に塗りたいのですが可能ですか?
また、その場合の注意事項を教えてください。

EM珪藻土をコンパネ・ベニヤ面に塗るとアクが出る可能性が高いので、あまりお奨めしておりません。
しかし、やむを得ない事情がある場合は、下地処理の際に、まずは市販のアク止め専用シーラーにてしっかりと処理をおこない、その後、EM珪藻土専用のシーラー(EMPシーラー)を塗布してください。
→ 施工方法



EM珪藻土を洗面やトイレに使用しても大丈夫ですか?デメリットはありますか?

洗面やトイレでのご利用は、推奨しております。
EM珪藻土は調湿効果・消臭効果に優れておりますので、洗面やトイレでのご利用は、1番効果を実感していただきやすい場所となっております。
洗面やトイレのご使用中に生活上で通常利用している程度の水がかかることは、全く問題ありません。



EM珪藻土は粘着タイプの転倒防止金具は使用できますか?
通常のビニルクロスと比較して強度はどうでしょうか?

珪藻土は多孔質および塗り壁材という特性上、ビニルクロスと比較すると、粘着力は落ちると思われます。
転倒防止金物の取り付けの際には、ビス等で壁の木下地に固定していただくか、天井への突っ張りタイプの転倒防止金物をお勧めいたします。



EM珪藻土表面に釘やビスを使用することは出来ますか?

釘やビスを使用することは可能ですが、釘などを打ち込む際に壁全体が振動などで揺れた場合にクラック(小さなひび割れ)等が出る場合があります。その際には「EM珪藻土 補修キット」などで補修が可能となっています。
→ EM珪藻土 補修キット商品ページ



EM珪藻土補修キットで補修を考えていますが、プライマー(糊)のようなものは必要ですか?

「EM珪藻土 補修キット」は、粉末でございます。
プライマーのご用意は、必要ありません。
こちらの商品は、クラック(ひび割れ)の補修用となっております。
壁面のえぐれや柱の角の補修にもご使用は可能ですが、補修跡がわからないようにするには、テクニックが必要となります。
補修個所は、塗りパターンやお色味が、周囲とは若干異なる仕上がりとなりますことをご了承くださいませ。
→ EM珪藻土 補修キット商品ページ



EM珪藻土フラットで、吹き付け施工はできますか?

可能です。
基準水量より、若干多めの水加減(5%程度)の方が吹き付けしやすいです。
現場に合わせて調節してください。
ガン吹き付けができる塗装屋さんにご依頼ください。
また、EM珪藻土については顆粒が大きい為、吹き付けは不向きとなっています。
→ EM珪藻土フラット 商品ページ



施工者によって、表面強度や耐久性に違いがありますか?

施工要領書に則ってきちんと施工して頂いた場合、施工者による表面強度や耐久性の違いはありません。 しかし、施工要領書通りの施工を行わなかった場合、例えば、基準水量を守らずに水を多く入れてしまった為に、 乾いた後に表面が粉状になり、落ちやすくなるといった場合や、水を少なくしてしまった為に、細かいひび割れが多く入るといった事があります。
初めてEM珪藻土を施工される職人さんには、施工マニュアルをこちらよりダウンロードし、お渡しください。
→ EM珪藻土 施工方法



EM珪藻土は、ペンキを塗ったコンクリートに塗装は可能ですか?また、壁面に1mm以下の凸凹があるのですが、塗れますか?

可能です。ただし、ペンキとコンクリートの密着がしっかりしていることが前提となります。 ペンキのはがれがある場合は、スクレーパーなどでケレンがけをしてください。 塗装方法は、「EM珪藻土 施工手順 ケース3 コンクリートおよびモルタル面」の、既存のクロス部分をペンキに置き換えていただき、 同様の手順となります。
壁面の凹凸に関しましては、EMA(アク止めパテ)にて全面塗装を行ってください。 その後、EMPシーラー、EM珪藻土の順に塗布してください。
→ EM珪藻土 施工手順 ケース3 コンクリートおよびモルタル面



EM珪藻土を塗った面の上に、EM珪藻土フラットを重ね塗りすることはできますか?(下地:コンクリート)

可能です。施工手順は以下の通りとなります。
  1. 専用シーラー(EMS)を、2回(1回目:5倍に希釈/2回目:3倍に希釈)塗布してください。
  2. EM珪藻土を塗布すると、珪藻頁岩の粒子により塗布面に凹凸が生じます。下地調整剤(EMT)を塗布して不陸調整を行い、平らにします。
  3. 上記の下地処理面の乾燥後、通常通りEM珪藻土フラットを塗布して下さい。
→ EM珪藻土フラット 施工手順 ケース3 ローラー塗り:コンクリートおよびモルタル面

※下地が石膏ボードの場合、既存のEM珪藻土をスクレーパー等でケレンがけをし、専用シーラー(EMS)、EM珪藻土フラットの順に塗布してください。



EM珪藻土をこねる作業は、素人ですが大変でしょうか?

EM珪藻土を攪拌する際には、攪拌機が必要です。
攪拌機をご手配いただける場合は、作業は容易ですが、機材がない場合は、困難になるかと思います。
→ EM珪藻土 用具の準備

「EM珪藻土 施工キット 貸出用」をご用意しております。(有料)
※ご返却時の送料はご負担願います。
→ OK-DEPOTサイト 【3386】LOHAS material 自然素材内装塗り壁材 EM珪藻土 施工キット 貸出用 商品ページ




余った練り済みのEM珪藻土はどのように処分すればよいですか?

ビニール袋などに入れて固まるまでお待ちいただいてから、産業廃棄物として処分してください。
※産業廃棄物の処分方法は、お住まいの地域によって異なります。




EM珪藻土を塗った用具はどのように洗えばいいですか?

ブラシや布などで、できるだけ資材を落としてください。
その後、バケツに水を溜めて洗い流します。
洗い終わったバケツの水は、お庭に穴を掘って埋めます。
(EM珪藻土は強アルカリ性で、植物に影響を及ぼす場合もありますので、自己判断でお願いします)
もしくは、綺麗にろ過をした上で雑排水に流してください。

!ご注意ください!
資材が付いたまま、一般水道で洗い流さないでください。
用具を拭いた、資材の付いた布などは、産業廃棄物として処理してください。




EM珪藻土を塗っている途中で、バケツの中のEM珪藻土が固くなり始めてしまった場合はどうしたら良いですか?

途中で加水をせず、再度練り戻しを行ってください。
※途中で加水を行うと、水分量の違いでムラになることがあります。




EM珪藻土フラットで塗装した壁に傷をつけてしまいました。どのように補修したらよいですか?

EM珪藻土フラットを水で溶いて、筆でチョンチョンとならしていただき、その後ドライヤーで乾かしてください。
仕上げにペーパー(300~400番)をあてていただければ、補修跡が分かりにくくなります。




EM珪藻土は木に塗ることが出来ますか?

木は収縮が起こるため、塗装面にひび割れが生じることが予想されますので、基本的には塗装出来ません。
消臭等の目的で家具の裏等の目立たない場所に塗る場合は、ウレタン塗装をして木の収縮をなくし、密着度を高めるためにEMPシーラーを塗装してください。その後、EM珪藻土を塗ってください。この場合、ひび割れが起きることを前提でお考えください。
→ EM珪藻土 仕上げ材および下地処理材の作り方




EM珪藻土フラットは3回塗りすることで効果はあがりますか?

EM珪藻土フラットの場合、通常2回塗りを推奨しておりますが、塗りムラなどが出る場合もありますので、3回塗りまでは効果があがると思われます。
尚、EM珪藻土の場合は、重ね塗りをすると塗りムラが出るので、1回塗りとなります。




EM珪藻土は鉄に塗ることが出来ますか?

鉄への施工は出来ません。
施工する場合は、下地を組み、石膏ボードを貼って頂いた後、新規の石膏ボードの施工手順にて塗装してください。
→ EM珪藻土 下地別施工手順(新規の石膏ボード)




既存のクロスをはがしたら、裏紙が残ってしまいました。裏紙をきれいに取る方法はありますか?

裏紙を霧吹きで湿らせて、接着剤をふやかしてから、スクレーパーではがすと、きれいに取れることが多いようです。
ただし、石膏ボードは水気に弱いため、濡らし過ぎにご注意いただき、一度お試しください。
既存のクロスは、はがしてしまうと、クロスをはがす作業が増え、また、はがすのが容易ではありませんので、はがさずに施工を行ってください。
施工方法はこちらからご確認ください。
→ EM珪藻土 下地別施工手順(既存のクロス)




塗る厚さによって珪藻土の効果 (調湿効果など)は変わりますか?

塗り厚によって効果は異なり、厚いほうが効果があります。
また、EM珪藻土とEM珪藻土フラットでは、吸放湿量が異なります。
フラットは、珪藻頁岩を破砕し粉末状にした上でふるいにかけて、ある一定の粒子の均整をとっております。 そのため、フラットはEM珪藻土に比べて調湿を行う空気の穴の量が少なく、EM珪藻土のほうが吸放湿量が多くなります。

→ EM珪藻土 パンフレット
塗り厚については、下記リンクをご覧ください。
→ よくある質問 EM珪藻土の塗り厚は何mmですか?




部屋の広さに対して、どれぐらいの珪藻土の量があれば効果を体感出来るのでしょうか?

施工箇所に関しましては、壁全面をおすすめしております。
消臭効果については、天井一面のみの施工でも、効果の実感についてのご感想をいただいております。
→ EM珪藻土 お客様の声




クロスと珪藻土を併用する場合の境目は入隅が取りやすいと思いますが、出隅など何もないところでも施工できますか?

クロスと珪藻土の境目につきましては、やはり入隅が望ましいです。出隅などの何もないところでの境はおすすめしておりません。
出隅を境にする場合は、角に見切り材のご使用をおすすめいたします。



下地の合板の灰汁が紙クロスに浮いています。その場合の処理はどのようにすれば良いでしょうか

紙クロスの施工と灰汁について、手順は以下の通りとなります。
  1. 紙クロスを剥がします。
    ※このとき、裏紙などもキレイに剥がしてください。
  2. 市販の灰汁止めシーラーもしくはハイポリックシーラー等で、灰汁が止まるまでシーラー処理をしてください。
  3. パテで不陸調整を行います。
  4. LBSを重ね貼りします。
    LBS(下地用紙クロス)
  5. EM珪藻土をコテ塗りします。




練った材料が灰色に見えるのですが、ちゃんと白くなりますか?

練った状態の材料は灰色に見えますが、塗装後に乾燥すると白(またはお選びいただいたカラー)になりますのでご安心ください。



専用下地材は市販のもので代用することはできますか?

ジョイント目地埋めに関しては市販のパテ材でも可能としているところ、
不陸調整用のパテは、市販のパテ材を使用するとクラックが発生したり、
色ムラになったり、透けて見える場合がございますので、
専用パテ材「EMP」をご使用いただくことをお願いしております。



EMAは、コンクリートや古壁以外は不要でしょうか?

新規石膏ボードは不要です。
古い石膏ボードで、例えばタバコのヤニなどがついているなどの場合、それらがアクとして珪藻土に染み出てくる可能性があります。
こういった場合は、EMAでアクドメをした方が良いかもしれません。
現場によって状況は異なるため、現場施工者にてご判断ください。



LBSはどのような下地のときに使用した方がいいですか?

以下のような場合に、LBS施工をおすすめしております。
  • 壁紙などが貼ってあって、ツルツルしていて珪藻土がつかないと判断した時
  • 下地処理があまりにも面倒だと判断した時
特に、混合下地の際やクロスが汚れすぎている、もしくは剥がれ箇所が沢山あるなどの場合には、LBSに張り替えてしまった方が良いと思います。



施工後、石膏ボードのジョイント部が全て目立ってしまう仕上がりとなってしまいました。何が問題だったのでしょうか?
また、手直し方法を教えてください。

  • 【原因について】
    専用EMPパテを説明書どおりにやればジョイントが目立つことはありません。
    おそらく、原因は大きく2つ考えられます。
    1. EMSの3倍液を作る時に目分量で作製してしまい、その3倍液でEMPパテ材を作製してしまった。
    2. EMPパテ材をファイバーテープを挟み込むように2度塗りのところ、1度塗りしかしなかった。
  • 【手直し方法について】
    EM珪藻土が施工されているので、このままでは水引(乾燥)が早く施工しにくくなります。
    手直しの方法としては、以下の手順にて施工してください。
    1. まずはじめにEMSの5倍液をローラーで壁全体に塗布します。
    2. 5倍液が乾燥した後、その上から今度はEMSの3倍液を塗布します。
    3. 3倍液が乾燥した後、上塗り(仕上げ)の施工が可能になります。
      新規の石膏ボード STEP2>仕上げをご参照ください。



ベニヤに塗装する場合の必要な商品を教えてください。あと紙のクロスの場合の施工方法も教えて下さい。化学物質過敏症なのでなるべく自然素材でできればと思っています。

  • 【紙クロス・ベニヤへの施工について】
    紙クロスの施工について、手順は以下の通りとなります。
    ベニヤの施工につきましては、手順2からとなります。

    1. 紙クロスを剥がします。
      ※このとき、裏紙などもキレイに剥がしてください。
    2. 灰汁が出そうな場合には、市販の灰汁止めシーラーもしくはハイポリックシーラー等で、灰汁が止まるまでシーラー処理をしてください。
    3. パテで不陸調整を行います。
    4. LBSを重ね貼りします。
      ※LBS(下地用紙クロス)
    5. EM珪藻土をコテ塗りします。

    <必要な商品>
    EM珪藻土
    EMS
    EMP
    LBS
    ※市販品につきましては、ホームセンター等でご購入ください。

  • 【化学物質について】
    自然素材で灰汁(アク)止めをすることは出来ません。そのため、紙クロス・ベニヤへの塗装はおすすめいたしません。
    出来うる限り、化学物質を減らすとするならば、ベニヤを剥がし、石膏ボードをはって施工をしてください。
    ただし、石膏ボードにした場合も、ジョイントに使用するパテ材や、シーラー材は、自然素材でのご用意は出来ません。
    上記を踏まえて、お客様にてご判断ください。
    下地の張替えにつきましては、施工業者様へご相談ください。



EMS(3倍液)、EMPシーラー、EM珪藻土、EM珪藻土フラットの乾燥時間について。

乾燥時間
EMS(3倍液) 約1時間から3時間
EMPシーラー 約半日から1日
(触ってべたつかないようになるまで)
EM珪藻土
EM珪藻土フラット
触れる様になるまでは1日程度ですが、完全乾燥までは1週間程度必要です。
完全乾燥までは、水が抜けきるまでの間、抜けきっていない所が濃く見える為、色むらがある様に見えますが、乾燥していく過程で、色も均一になっていきます。



EM珪藻土フラット(コテ塗)を新規石膏ボードに施工して約2週間経ちますが、色ムラがおさまりません。施工要領書通りに施工しましたが、考えられる原因はありますでしょうか?

考えられる原因としては、表面を素手で触って異常に粉が手に着くようであれば、白華の可能性が考えられます。
また、コテ抑えの時にコテに水分が付いたまま抑えたり、若干乾いてからランダムにコテ押さえするとムラになることがございます。

EM珪藻土フラット(コテ塗)の塗り替えを行う場合は、EMTを下塗り後、EM珪藻土フラットにて施工をお願いいたします。
尚、ムラの原因となりますので、シーラーの使用はお控えください。



EM珪藻土を施工した面に、広範囲にお茶などをこぼした場合の補修方法を教えてください。

恐らくお茶は珪藻土に染み込んでいると思いますので、表面からのタッチアップのみの補修は難しいかと思われます。

既存の面にEMS(※)を塗布し、EMSが乾燥後、主材(珪藻土)を面で塗り替えをお願いいたします。
※EMSは、5倍液(希釈比率 → EMS原液1リットル:水4リットル)塗布後、水引き具合をみて3倍液(希釈比率 → EMS原液1リットル:水2リットル)を塗布してから施工すると上塗りしやすいかと思われます。



EM珪藻土を塗ったら気泡が出てしまった。


原因の特定は難しいのですが、よくある例として、撥水・防汚効果等の効果が付与された塩化ビニルクロスの上塗り施工において発現することがあります。
シーラーを塗布しても気泡が発生することがありますので、塩化ビニルクロスの上塗りの際は試し塗りをしてから仕上げてください。
もし、気泡が発生してしまった場合はよく乾燥させたうえで
専用シーラー(EMS)を、2回(1回目:5倍に希釈/2回目:3倍に希釈)塗布してください。
上記の下地処理面の乾燥後、通常通りEM珪藻土を塗布して下さい。
→ 施工方法



材料が足らず、天井照明の両脇部分に塗り残しが出てしまいました。塗り残し部分を施工するときに、既にEM珪藻土を塗った部分との接触面は何かする必要がありますか?

原則、通常、施工する際には、塗りつぎを行うと塗りつぎ部分が目立つ為、塗りつぎ禁止としており、角から角までの面全体での施工を推奨しております。

しかし、今回の様な場合には、面での施工は難しいと思われる為、できることとしては、乾いていく過程で吸込み方が変わる部分などがあると、色ムラになる可能性がある為、急激な吸込みを防ぐ為に、塗る直前に塗りつぎ部分に霧吹きなど水ををかけてから施工し、塗りつぎ部分の吸込みを少し抑えた方が良いかもしれません。
塗りつぎ部分は、後からの施工だと、どうしても目立ってしまうと思いますので、施工される際は予めご了承ください。



EM珪藻土をサンダーで研磨した後、EM珪藻土フラットで仕上げるには、どのような方法がありますか?

初めに、サンダーで研磨しますと埃等が充満しますので、養生対策は必ずお願いいたします。
EM珪藻土フラットで仕上げる場合は、研磨後、EMS3倍液シーラーを一回塗布していただき、全面EMT(下地調整剤)を下塗りしてから仕上げとなります。
ただし、EMTを塗る前に大きな不陸がある場合は、パテ処理をしなければ仕上げで凹凸が出てしまいます。

サンダーでの処理は容易ではございませんので、
1.スクレイパーかパテヘラで凹凸を削り
2.全面EMS3倍液シーラー
3.不陸パテ処理
4.EMT(下地調整剤)下塗り
5.EMT乾燥後、フラット仕上げ
の手順でも可能でございます。
スクレイパーで取りづらい部分に関しましては、ペーパーをあててください。
フラットな仕様をご希望の場合は、ローラー塗りの方がスムーズです。



ベニヤの化粧板に施工できますか?

樹脂加工された化粧面(つるつるした面)への施工は、化粧面は密着性が弱い場合があります。 石膏ボード下地を貼っていただいてからの方が良いと思われます。



EM珪藻土を施工した壁をペットが引っ掻いて1平米程剥がしてしまいました。EM珪藻土補修キットで補修することはできますか?

EM珪藻土補修キットは、キズやクラックの補修に適した仕様となっております。
EM珪藻土は1mm程の粒子が入っているのですが、補修キットはキズやクラックに入り込むようにふるいにかけて小さな粒子のみになっております。そのため、面に塗ると既存の壁と仕上りが変わってしまうため、今回の補修内容には適しておりません。

1平米程の塗り直しについては、
・他の塗装部分を剥がしてから全面を塗り直す もしくは、
・塗り直し部分のみ、シーラー→主材の順に塗り直しを行う
ことをオススメしております。




石膏プラスターなどの下塗り材の上にEM珪藻土は施工できますか?

EM珪藻土は基本的に新規石膏ボード下地の場合は直塗り施工となります。
ただし、止むを得ず石膏プラスターなどの下塗り材の上にEM珪藻土を施工する場合は、EMS(3倍液)を吸込みが止まるまで全面に塗り込み、しっかりと乾燥させたのちEMPシーラーを全面塗り、最後にEM珪藻土の順に施工してください。




石膏ボードつなぎ目やビス穴などがきれいに埋まっている場合、EMPとEMSは必要ないでしょうか?

下地面の水引が一定でない場合に色ムラが起きる為、専用副資材のEMPとEMSでのジョイントパテ処理を推奨しております。
既に他社製品等でジョイントパテ処理が施工されている場合、上記理由から、水引を一定化させる為に、EMS(3倍液)を吸込みが止まるまで全面に塗り込み、しっかりと乾燥させたのちEMPシーラーを全面塗り、最後にEM珪藻土の順に施工してください。




EMTは「下地の凹凸が多い場合などに使用」とのことですが、普通の石膏ボード(化粧石膏ボードでないもの)はあまり凹凸がないように思います。EMTは必要でしょうか?

EMTは不陸調整の他に中塗り材としての用途があります。フラットのコテ塗りの場合は薄塗りで下地の凹凸を拾いやすい為、EMTにて中塗り作業を間に入れております。
EM珪藻土及びEM珪藻土フラットのローラー仕上げの場合は、不陸がない(少ない)場合には、フラットのこて塗りと比較した場合に、軽微な不陸は吸収出来る為、EMT施工は不要となります。
(いずれの場合においても、不陸が大きい場合には、中塗り等にて、不陸を平滑にする必要があります。)




ビニールクロス・紙クロス・布クロスを剥がした後の施工方法を教えてください

※クロス下の下地が、石膏ボードとベニヤなどで混合している場合、LBS施工をお勧めいたします。
 →ベニヤに施工する場合

クロス下の下地が石膏ボードのみの場合は、クロスを剥がしていただいた後に、以下の2通りの手順がございます。
  • LBS施工の場合
    ケース5:LBS施工に従って施工してください。
  • LBSを施工しない場合(裏紙を剥がす事が困難な場合もある為、LBS施工を推奨しております)
    クロスを剥がした後、表紙(おもてがみ)のみでなく、裏紙(うらがみ)まで丁寧に剥がしてください。
    はがれにくい場合には、霧吹き等で裏紙を湿らせると剥がれやすくなるケースもあります。
    裏紙を綺麗に剥がせない場合、シーラー処理をした際に裏紙が浮いてくる場合があり、その上からEM珪藻土などの塗り壁施工をした際に、裏紙ごと浮いてしまい、石膏ボードと裏紙の間に隙間でき、結果として、珪藻土が浮いている状態になる事があります。
    上記施工の後に、EMPシーラーを全面にローラー塗りしていただき、EMPシーラーが完全に乾燥した後、EM珪藻土を仕上げ塗りしてください。
    ※クロスを剥がした際に不陸(凸凹)がある場合は、専用パテ材(EMP)にて下地を平滑に処理し、その後EMPシーラーを施工してください。
    ※アクが出ることが懸念される場合は、EMPシーラーの前に、市販のアク止めシーラーを施工していただくことをお勧めします。






EM珪藻土の施工面の剥がし方を教えてください。

下地が石膏ボードの場合は、ヘラ等で削り落としてください。
剥がしにくい場合は、霧吹きなどで少し湿らせていただくと剥がしやすくなります。
パテ材の部分は剥がしにくくなっておりますので、その際はペーパー等で削り落としてください。




柱と壁の間に隙間ができました。補修方法を教えてください。

新築の木製柱の場合、冬季の期間で木が収縮してしまい、そのため珪藻土壁との間に隙間が出来たということが考えられます。
隙間を埋めてしまいますと、収縮が戻った場合、埋めた部分が割れて剥がれてしまう可能性があります。
一年経ちますと、ある程度収縮が落ち着いてきますので、まずは、一年を通して様子を見ていただければと思います。

■新築・木製柱ではない場合
補修キットは1mmほどのクラックを補修する材料となりますので、広範囲の補修に向いておりません。
EM珪藻土の主材を少量販売させていただきますので、お問い合わせくださいませ。



EM珪藻土とEM珪藻土フラットを混ぜて使うことは出来ますか?

クラック(ひび割れ)・剥がれの可能性がございますので、混ぜることは出来ません。



石膏ボードにEM珪藻土フラットを施工したのですがビニールクロスに張替はできますか?

張替は可能です。
基本的にはEM珪藻土フラットをヘラでケレンをした後にシーラー・総パテの塗布後の張替えの流れになります。
※ケレンだけで面が平滑にならない場合にはペーパー掛けも必要な場合もございます。
※現場の状況により、クロス屋さんと都度お打ち合わせください。



カラーの違う材料を混ぜて使用(調色)することはできますか?

EM珪藻土は、珪藻土と石灰、色土などの材料が混在しております。
それぞれの粒子の大きさが異なることから、1袋を分割すると混在率の違いが起きてしまう場合がございます。
このため、主材を混合してのご使用や分割でのご使用は、メーカーとしてお勧めしておりません。

■混合する場合の注意点
上記のとおり、メーカーとしてお勧めはしておりませんが、材料として混合しての使用は可能となっております。
混合する場合、色ムラが起きやすくなる可能性があるため、攪拌時間を長めに取ってください。
また、半分ずつ混合する場合は、袋の中で材料をよく振り、粒子を混ぜてから均等に分割してください。
材料の分量、水の分量を正しく量ってご使用ください。
材料の比率が少し異なるだけで、色の違いが出る場合がございます。
※混合してのご使用は、お客様責任にてお願い致します。
※片方を練り置いた後に材料を追加して再攪拌しないでください。色ムラなどの施工不良の原因となります。

工場にて調色して出荷も可能でございます。
別途調色費用 1袋につき2割増しとなります。
また、通常より納期を頂きますので、詳しくはフォームよりお問い合わせくださいませ。




既存のクロスが貼られている場所に珪藻土を塗ろうと考えていますが、クロスを剥がした方がいいでしょうか?

ビニールクロスの場合、クロスの状態によっては剥がさずに施工いただけます。
施工手順:既存のビニールクロス面をご参照ください。

クロスにカビが見られる場合などは、クロスを剥がし、下地の状態をご確認いただいてから施工されるのがよろしいかと存じます。

■クロスをはがすメリット
・匂いを断つ(クロスが匂いの原因であれば)
・汚れ、アクを無くす
・クロスのノリの効果持続性を考えなくてもいい(経年による剥がれ)

■クロスをはがす際の注意点
・裏紙までしっかりと剥がしてください。
・石膏ボードのボード紙まではがさないようにご注意ください。

■クロスをはがした後のチェックポイントと対応
・石膏ボードにカビが生えていたら、張り替える、もしくはエタノール消毒を行ってください。
※カビはボード紙とクロス裏紙の間のノリを栄養分とするため、生えやすい箇所です。
・剥がした後は、アク止めシーラー(推奨:ハイボリックシーラー)+EMPシーラー+EM珪藻土での施工となります。

□クロスをはがさない場合
・クロスの上から、汚れがある場合は中性洗剤、カビがある場合はエタノール消毒を行ってください。



EM珪藻土を塗った壁に配管用の穴を開けるのは、仕上がり後でも問題ないでしょうか?

配管用のコア抜きは壁面に振動が加わるので、クラックが発生しやすくなります。
ビスを打ったりする程度では影響は出にくいですが、
強力な力が施工面に加わる作業は、EM珪藻土施工前に終えるようにしてください。
特に、エアコンをEM珪藻土施工後に取り付ける場合など、配管作業が伴う器具類(機具類)は EM珪藻土施工前に配管の計画・施工をするようにしてください。



EM珪藻土を施工した面を、一部補修のため、EM珪藻土を塗りなおしましたが、新しく塗った方に光沢が出ており、既存のEM珪藻土の壁と光沢に違いがあります

光沢に違いが起こる要因として、乾燥時間が異なることが想定されます。
乾燥時間に影響する要因には、
  1. 水分量
  2. 下地の水分吸い込み速度
  3. 温度・湿度
があります。
乾燥時間が遅いと光沢が出てしまうため、1・2・3に注意しながら、乾燥時間を管理する必要があります。



不陸調整用のパテに市販のパテを使用したが問題ないか?

市販のパテ材を使用するとクラックが発生したり、色ムラになったり、透けて見える場合がございますので、塗り直しを推奨します。
そのまま専用パテ材を塗ると厚みが増すので、ペーパー等で少し削り、施工されることをお勧めいたします。
また、市販のパテ材が表に出て、主材のEM珪藻土に触れないよう専用パテ材を塗っていってください。



仕上げ後、触るとパラパラと白い粉が落ちてしまう。そもそも触ると白い粉が落ちる商品なのか?
もしくは施工に問題があったのか?

EM珪藻土は表面硬度が高い事が特徴の製品ですので、施工要領書どおりに施工した場合、基本的に触ってパラパラと白い粉が落ちる事はございません。
白い粉が落ちる(手に白い粉が付く)原因としては、EM珪藻土表面で白華現象が起きている可能性が考えられます。もしくは、何かしらの乾燥不良が起きているのだと思われます。

『白華現象とは』
EM珪藻土の固化材として配合している消石灰(成分:水酸化カルシウム)が水に溶けだし、表面にて水と二酸化炭素と反応し、結晶化(石灰石化)して表面に白い粉として現れる現象のことです。

『白華現象が起きる原因』
①冬季低温時での施工(乾燥の遅れを引き起こす)
→室温、水温、水量それぞれ冬季施工の注意点に沿って施工管理いただく。

②練水の過剰添加(乾燥の遅れを引き起こす)
→施工要領の標準加水量範囲内(4~5L)を厳守いただく。
 梅雨などの多湿時は 標準加水量範囲内(4~5L) でご調整頂けます 。

③撹拌時間の不足(軟練りは白華を引き起こしやすい)
→高速回転仕様 1,200(回転/分)以上及び、800W以上にて、
 5分撹拌→5分練り置き→2~3分撹拌と
 ペースト状になるまで入念におこないます。

④多湿時での施工(乾燥の遅れを引き起こす)
→サーキュレータなどで空気を撹拌したり、
 除湿機などの併用で乾燥を促すことが効果的です。

*下地の吸込過剰もしくは吸込不足
→局所的に起きている現象であれば、EM珪藻土とパテ材との相性の
 可能性がございますが、全体的にパラパラと落ちている場合、
 EM珪藻土とパテ材との相性の問題だけではなく、
 下地の影響も可能性もあると考えられます。



仕上げ後、パテ跡が見えている。そもそもパテ跡が見えてしまう商品なのか?もしくは施工に問題があったのか?

EM珪藻土はパテ跡が見えてしまう製品ではございません。
石膏ボード部分とパテ部分の水引が変わってしまった事により、パテ跡が見えている可能性が考えられます。
現に起きているパテ跡が目立つ原因としては、以下可能性が考えられます。

『パテ跡が目立つ原因』
①基準塗り厚1.5~2.0mmに足りていない
→基準塗り厚1.5~2.0mmを厳守いただく。

②目地処理による色ムラ(石膏部分など吸込み止めが甘いと水引が激しくなる)
→ボードジョイント部の石膏露出部分にEMS(3倍液)をたっぷり塗布いただく。

③ 目地処理による色ムラ(石膏ボード表面紙とジョイントパテの吸込みが大きく異なる)
→目地埋めやテープ貼り後の幅広しごき共に専用パテであるEMPをご使用いただく。
 ※EMPはボード紙と同等の吸込みに調節しております。



EM珪藻土は職人を選ぶ難しい材料なのか?

弊社EM珪藻土は国内、海外問わず流通している商材でございますので、
各地域の左官職人様にて施工要領書に基づいて施工頂いております。

『施工時のポイント』
  • 下地の吸い込み状態を均一にする。ボードジョイント部など、専用パテ材を使用する。
  • 練水をきちんと計量し材料を練る。加水などしない。
  • 練り時間をきちんと守る
  • 角から角まで一気に仕上げ、面の途中で休憩などしない。乾いた珪藻土の上から施工すると急激乾燥が起き色むら・剥離などの原因となる。

施工要領書通りの施工は特に難しい事ではございませんが、上記のポイントなどを守らない場合には、乾燥不良などにより、色むらなど問題が起こる場合もあります。



EM珪藻土(EM珪藻土フラット)を施工した押し入れに、湿気取り用の箱を置いていたら、置いていた箇所が、下から吸い上げているような局所的な濡れ方をしている。
原因と対策、補修方法について教えてほしい。

通常の湿気であれば、一時的な湿気(水分)にて、
濃色に変色したとしても、吸放湿効果によって変色は戻るはずですが、
真水でない場合(化学変化などを起こした場合)には、その限りではございません。

今回、湿気取りを置いていた箇所に染みが起きたということで、
湿気取りに原因があると仮定し、原因と補修方法、対策について検討しました。
仮説に過ぎませんので、可能性の一つとしてご参考いただければと存じます。

【考えられる原因】
◎塩化カルシウム水溶液が気付かないうちにこぼれ、EM珪藻土フラットに付着し、
 湿度が高い時に空気中の水分を吸湿し、EM珪藻土フラットを濡らしていることが
 想定されます。
・湿気取り用の箱=*塩化カルシウムの乾燥材が使用されていることが
 想定されます。
 *収納や押し入れ用の湿気取りによく使用されています。
・塩化カルシウムの他乾燥材と比較した際に、自重の3~4倍の水分を吸収します。
 湿気を吸い取ると塩化カルシウム水溶液に変わります。
・塩化カルシウム水溶液は蒸発しにくく、塩化カルシウムに戻るには
 新たに化学反応が必要です。

【補修方法】
◎ボード張替えまで行い、塗り替えを行っていただく。
・塩化カルシウム水溶液がEM珪藻土フラットに染みており、
 蒸発しにくいことから、EM珪藻土フラットの自浄効果では
 対策が難しいと考えています。
・塩化カルシウム水溶液は吸湿し続ける性質があるため、
 表面をシーラーなどで覆ったとしても、下地に対して
 影響が出続ける可能性があります。
・吸い込みが激しい場合、下地まで塗れている事が想定できますので、
 ボード張替えまで検討頂いたほうが良いかと思います。

【対策】
◎湿気取りをご使用しないようにしてください。
◎湿気取りをご使用する場合は、水溶液が壁に触れないよう細心の注意を払ってご使用してください。



下地のボードとジョイントのパテの吸水性に違いがあり、仕上げ材の施工に不安があります。 ボードにLBSは問題なく施工でき、仕上げにも問題ないか?

LBSは吸水性を均一化するための下地用クロスですので、問題なく施工できます。
不陸調整の効果はございませんので、パテ処理を行い平滑にしてから貼って頂きますようお願い致します。



EMT(下地調整材)はEM珪藻土フラット以外の下地調整として使えますか?

EMTはEM珪藻土フラットの専用下地調整材のため、EM珪藻土フラット以外の使用には適しておりません。
EM珪藻土フラット以外の下地材としてご使用されると強度が弱く、また乾きすぎてしまい割れたり塗りづらいということが起きてしまいます。



EM珪藻土フラットのローラーはどのようなものを買えばよいですか?

ウールローラー(推奨 中毛13mm)をお買い求めください。



既に室内壁に珪藻土(または場所によっては漆喰)がありますが、こちらの商品はその上から重ね塗りできますか?

可能です。注意点としては、既存のぬりかべの付着強度が弱い場合などに関しては、EM珪藻土を施工した後に既存のぬりかべ材がはがれてくる可能性がある為、一旦、スクレーパー等で既存のぬりかべ材を剥がしてからEM珪藻土施工を行った方が間違いはないです。
また、既存のぬりかべ材のパターンの凹凸が大きい(1mm~1.5mm以上)場合には、スクレーパーやサンドペーパーなどで平滑な状態にしてから、EM珪藻土を塗る事をお薦めします。
施工方法について→https://em-k.jp/sekou-1.html



木毛セメント板に施工できますか?

基本的には石膏ボードに張り替えを推奨しております。
張り替えが難しい場合は、免責となりますがリスクを下げる施工方法のご提案となります。

■不陸がない場合
ハイポリックシーラー+LBSまたはEMA

■不陸がある場合
ハイポリックシーラー+EMA
※ハイポリックシーラーは、吸い込みが止まるまで複数回塗る必要があるかと思われます。
木毛セメント板への施工は免責となりますので予めご了承ください。


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