カビにくいEM珪藻土
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こんにちは。
建材事業部のフセヒロシです。
先日はEM珪藻土と埃との関係性について書いてみました。
(そちらのブログはこちらをご覧ください)
今回はその際に少し垣間見えたカビ、とEM珪藻土との関係について
書いてみたいと思います。
まず、EM珪藻土サイトをご覧いただいているかと思うのでサラリと書きますが
「EM珪藻土は非常にカビが発生しにくい素材です」。
カビが発生しないと書きたいところではありますが、カビが発生しないというのは
自然素材100%であるうえで断言できることではありません。
カビが発生しないのは何か薬品を混ぜないと難しいでしょう。
ですが、非常にカビが発生しにくいということは断言できます。
その理由についてご紹介します。
カビが発生する要件
カビの発生要件
- 空気(空気は無いと人間も住めないので、対策不可)
- 温度(温度も氷点下などにする訳にいかないので、対策不可)
- 養分(空気中には様々な養分があり、ゼロにする事は難しい)
- 湿度
- 時間
上記のように発生要件は限られています。
カッコ内に対策についても書いています。
基本的に湿度を対策することがカビの発生を抑制することに最も効果的と言えます。
カビが発生している実例
先日、埃との関係でご紹介した画像にも少し写っていたのですが
もう少し別の角度から撮影した画像をご紹介します。
壁紙のジョイント部分に黒ずみがみられますね。
平たい面にはほとんど黒ずみは見られませんがジョイントに集中して黒ずんでいます。
これはなぜでしょうか。
これは大きくは「養分」が関係していると思われます。
壁紙のジョイント部分は通常、コークボンドといって壁紙のジョイント部分が
剥がれないように充填剤で隙間を埋め、接着しています。
また、角は平面に比べわずかに空気が溜まりやすい環境のため、
温度の上昇や、湿度を上げやすい環境にあるとも言えるでしょう。
さて、画像をよく見ると壁紙のジョイントだけに集中しているようにみえますね。
EM珪藻土面にはジョイントも含めほとんどカビが発生している様子は見受けられません。
わずかにEM珪藻土と壁紙のジョイントはカビが発生しているようですが
これも壁紙を貼る際のコークボンドによるものです。
コークボンドは水分と多量の養分となる成分を含んでいます。
これによりカビは発生する可能性を高めてしまいます。
EM珪藻土がカビにくい理由
①調湿効果
②ph12のアルカリ性
③自然素材100%
①調湿効果
EM珪藻土の最大の特長はなんといってもその調湿性能にあります。
湿度をコントロールすることでカビの発生を抑えることが出来ます。
②ph12のアルカリ性
カビの発生可能領域はph2.5~8なので、ph12のEM珪藻土はアルカリ性が強く
カビを寄せ付けにくいのです。
③自然素材100%
これも実は大きなポイントで、世にいう珪藻土はバインダー(固化剤)に
樹脂や接着剤を混ぜているケースが多く、それらが養分となりカビの温床となります。
EM珪藻土をただ施工しただけではカビを発生させないとは
なかなか断言できませんが、しっかりカビ発生のメカニズムを捉え
発生させにくい環境を作っていくことでお部屋を快適にすることができます。
書ききれない内容もありますが、HPでもしっかりご案内しています。
珪藻土の特長を理解し、EM珪藻土がいかに優れているかご理解いただければ嬉しいです!