珪藻土施工方法見学
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投稿日:2016年04月29日 投稿者:建材事業部
カテゴリー:雑記
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>>より快適に、さらに美しく<<
物流センターで海外からのお客様に珪藻土塗りの実演を案内しました。
EM珪藻土の施工には、大体下記の下地を処理対応する可能です。
①新規の石膏ボード
②石膏ボード上の既存ビニールクロス面・OK-DEPOTのLBS(竹クロス)下地
③コンクリートおよびモルタル面
④古壁(砂壁、繊維壁、京壁、じゅらく壁)
☆塗り方:コテ塗り
ローラー塗り
STEP① 下地処理
② 中塗り (下地種類によって省略可能な場合があります)
③仕上げ
限られた壁条件で選択的に施工デモしてもらいました。
下記は新規の石膏ボード下地の上、コテ塗りで珪藻土仕上がりの施工です。
*施工の説明:
○施工手順
☆仕上げ材:EM珪藻土
☆施工面:ケース①新規の石膏ボード
☆塗り方:コテ塗り
STEP① 下地処理
ⅰ)石膏ボードのジョイント部をVカットしてください。
※Vカットした切り口、その他、出隅・入隅などせっこうが露出している箇所は水引きが激しいため、EMS(3倍液)をハケで、たっぷりと塗ってください。(色ムラ・ひび割れ防止)
ⅱ)パテ材をVカットした溝に埋めていきます。(目地埋め)
※他に下地に大きな欠けや穴が有る個所についても同様に、パテ埋めしておきます。
ⅲ)目地埋めしたパテが乾燥後、その上からグラスファイバーテープ(寒冷紗)を張ります。
※ファイバーテープ下に空気が残らないように注意しましょう。
ⅳ)EMP(専用パテ材)をグラスファイバーテープを隠すように幅広に扱(しご)き塗りします。
ⅴ)他に、ボードのビス頭や表面の紙剥がれなどの小さな不陸(1mm~3mm)がある部分もEMP(専用パテ材)で埋めて下地を均します。
※EMP(専用パテ材)は石膏ボードと同じ吸水性なので、全面シーラー処理をせずに直接珪藻土を被せて仕上げ塗りできます。
ⅵ)入隅・出隅にもグラスファイバーテープを貼り、その上から、テープを隠すように幅広にしごき塗りします。
STEP② 仕上げ
ⅰ)マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から2mmの間隔をあけてチリ際に貼ります。
ⅱ)1面ずつ壁の上の方から1.5mm~2.0mmでコテ塗りをしていきます。
ⅲ)水が引かない内(10分以内が適当)に早めにパターン付けをします。
ⅳ)出隅・入隅も水引き前に仕上げます。
※出隅・入隅は、パターン付けの前に先に面引きをしておくと、よりきれいに仕上がります。
ⅴ)広い面を塗る場合は、一人が材料の地付け塗りをしながら、もう一人が追いかけでパターンを付けて仕上げていくと効率的です。
ⅵ)基本的に入隅から入隅までは、一連の作業の中で一気に仕上げるようにしてください。
※同一面での地付けの塗り継ぎは、ある程度(上からパターンを付ける作業時間の程度)なら間隔を空けることは許容できますが、一定範囲の地付けとパターン付けはできるだけ間を空けずに施工することが望ましいです。
ⅶ)チリ周りの処理は、面単位での施工が終わるごとに養生テープを剥がしてチリ押さえをしてください。
※チリ周りは水引きが早いので早めに処理するようにしてください。
※水を付けてチリボウキで押えると色むらの原因になりますので注意してください。
※その他注意点
・EM珪藻土はコテ押さえ仕上げはできません。
・水が引いた後に重ね塗りをすると色ムラの原因になります。
・ジプトーン、ラスボードの上には施工できません。
嵐山 コウイチ
201604
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