【クラック(ひび割れ)のリスクを下げる方法】 3.石膏ボード編
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『石膏ボードの保管方法』
まず大事なことは、保管方法です。石膏ボードは吸湿すると一時的な強度低下を招く恐れがありますので、下記ご注意ください。
床面に直接置かない
製品が吸湿しないよう、建築現場では※厘木(りんぎ)又は下敷ボードを用い、床面が塗れたとしても石膏ボードが吸湿しないように配慮をします。
※厘木(厘木)とは、建築材料や資材などを積む際に下に敷き込む枕木のこと。
ダンボール製、樹脂製など色々あります。『石膏ボードの割付け』
次に割付の話になりますが、1,820mm(3×6サイズ)の石膏ボードを縦張りしていくと、どうしても横継ぎ目が出てくるので、2,420mm(3×8サイズ)のものを用いることで、横継ぎ目のない壁を作る事ができます。
継ぎ目(m数)をなるべく減らす
下記6.6㎡の面積で計算してみると、3×6ボードは9.39mで3×8ボードは7.26mとなります。その差は2.13mとなりますので、約22.7%削減できます。
いかがでしょうか?
たった6.6㎡の壁だけなら2.13mと大した差はありませんが、家の壁・天井の総面積は、300平米以上あるのです。単純計算しても、(300㎡÷6.6㎡)×2.13m=96.8m も接合ラインが減るのです。
大きなボードを使うのは、出来るだけボードの数を減らして継ぎ目を少なくするという意図があります。
継ぎ目は、地震等で家が動いた際に割れる危険性が最も高いので、そういうリスクを極力減らす努力をしなければなりません。
もちろん、人間の腕の長さを考えれば、小さな石膏ボードの方が、取り回しも楽で軽く扱いやすい。
将来に渡る美しさか、施工性か、それは建築会社の判断によりますが、こうしたノウハウや細やかな気遣いがお客さまの満足度を高めるのではないでしょうか?
次回は引続き石膏ボード編について書きたいと思いますので、乞うご期待ください!
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【クラック(ひび割れ)のリスクを下げる方法】 2.下地組み編
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外渉課 荒木恵
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