【クラック(ひび割れ)のリスクを下げる方法】 1.導入編
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塗り壁においての心配事は『クラック(ひび割れ)』が圧倒的に多いのですが、発生要件は様々あります。
代表的な物としては、
①下地や建具などが動く事によるひび割れ
ひび割れのリスクを下げるのであれば、とにかく強固で動きづらい下地を作る事が必要になります。まず最初に木下地の組み方と受け木の入れ方に注意し、次に石膏ボードの張り方、最後に塗り壁の施工手順となります。日常生活におけるドアやサッシなど開口部周りの開け閉めなどでも常に振動が発生しますので、特に動きやすい箇所にはそれなりの配慮が必要となります。
➁地震などにより建物自体が動く事によるひび割れ
ビニールクロスの場合には、多少地震などで下地が動いてしまったとしても、若干はクロスが伸び縮みしますので、余程の事が無ければ表面上に亀裂が入るという事は考えにくいですが、建物ごと大きく揺れた際などには、塗り壁材(特に自然素材100%)の場合には、多少のクラックが出てしまうのは止むをえません。その為、極力下地(ボードなど)が動かない様にしっかりとジョイント部分を補強していく事が必要です。
➂適切な水分量で施工しなかった事によるひび割れ
珪藻土メーカーごとに決められた基準水量で珪藻土を練らずに水が多すぎたり、少なすぎたりした場合、亀の子状にクラックが入る場合があります。よく、左官屋さんなど、普段塗り壁を塗りなれている人なども、勘(感覚?)で水量を決め混ぜてしまうと、特に自然素材100%の珪藻土などは問題が起きる場合があります。
今回は導入編として、基本的なクラック(ひび割れ)の発生要件をお伝え致しました。次回より①~③の具体的な方法をお伝えしていきますので乞うご期待ください!
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外渉課 荒木恵
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