EM珪藻土の下地の違い(色や素材)にご用心
-
EM珪藻土は石膏ボードの上に
直接塗布することのできる塗り壁材です。
一般的な下地といえば、石膏ボードです。
その石膏ボードにも種類があるのをご存じですか。
①一般的な石膏ボード
表面が黄色であることが多く、芯材はその名の通り石膏です。
表面はボード用原紙が貼ってあり、仕上げの材料との相性が良くなるよう
考えられています。
こちらの石膏ボードがもっとも使用される石膏ボードです。
②機能性ボード
例としてはホルムアルデヒドを吸着分解する機能を持った石膏ボードです。
表面の紙の色がピンクであることが多いと思います。
シックハウス対策としてホルムアルデヒドを吸着分解するように
設計されています。
また、調湿の機能を持った石膏ボードもあります。
画像では少しわかりにくいですが、緑色の表面であることが多いです。
石膏ボードに調湿の機能を持たせて結露防止や
カビの抑制につながるようです。
このほかにも機能を持たせた石膏ボードはいくつもあります。
③石膏ボードに見えて実は合板
合板はいわゆるベニヤや構造用合板などの複層材です。
上の画像は合板そのものなのですが、見た目が石膏ボードに見える
合板も販売されています。
合板の表面にライナー紙が貼ってあり、
黄色の一般的な石膏ボードと見分けがつかないことがあります。
断面を見れば合板であることは一目瞭然ですが
ジョイントなどの処理がされてしまうと
黄色の石膏ボードとの違いは見た目上は難しいです。
耐力壁として使用されるほか、
下地補強用として使用されることもあります。
塗り壁に適した下地
ご紹介した石膏ボード(それに近いもの含む)は
実はすべて同じ仕上げができるわけではありません。
①の黄色い一般的な石膏ボードはオールマイティと考えてよいと思います。
塗り壁やクロスとの相性はそれぞれ良く、仕上げ方に差は感じにくいと思います。
②や③の下地は、
基本的にはクロス(壁紙)を前提としており
メーカーサイトでは
「珪藻土・漆喰・ペンキ仕上げの下地材には使用しないで下さい」
と明記されています。
表面に機能性があるということは何らかの添加がされており
それが塗り壁との相性を妨げてしまうということだと思います。
場合によっては剥離を起こしたり、ムラが出てしまうこともあります。
③の場合はアクが出てしまったり、吸水が良くならずにムラになることも
あるようです。
もし、②や③の下地を使用する場合はLBS工法をオススメします。
LBS工法とは?
LBS:ロハスバンブーシートと言います。
塗り壁用の下地クロスで下地を均一化させることができます。
また、強度のある繊維クロスで下地全体を覆うことにより、
吸水性を均一化します。
石膏ボードなどの継ぎ目部分や、下地素材の違いがあっても、
全面シート貼り工法での同一の下地となり、
吸い込みの違いによる色ムラは解消されます。
なので、下地の違いがあってもLBS工法であれば安心して
左官の仕上げを行うことができるわけです。
LBSについてはこちらもご参照ください。
https://lohas-material.com/products/lbs.html
下地についてや、工法についてなど
不明な点はお気軽にご連絡ください。
建材事業部 フセヒロシ
- 前の記事へ 「白華現象とは|塗り壁施工時の注意点①」
- 次の記事へ 「パターンの違いによる調湿性能の考え方」