【クラック(ひび割れ)のリスクを下げる方法】 2.下地組み編
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お勧めの壁下地の組み方(例:在来工法)
先日はクラック(ひび割れ)の発生要件について書きましたが、今回は第2弾という事で下地組みについてお伝えしたいと思います。
昔は在来工法と言うと縦方向には柱・間柱が、横方向には胴縁(どうぶち)がそれぞれ尺5(455mm)ピッチで組まれ、昔ながらの丁寧な仕事として定着していました。
しかし、最近では材料が良くなっている事や工期短縮の需要が高い事から、胴縁施工を省く事が多くなっています。
そこで、内壁下地へ胴縁を入れる事によるメリット(効果)を改めてお伝えしたいと思います。
横胴縁のメリット(効果)
- 平滑な壁下地を作る(柱や間柱は若干の反りや寸法違いが起きる為)
- 柱の伸縮による壁割れを防ぐ
- 壁の構造強度が増す
- 石膏ボード(3×6サイズ)の場合には継ぎ足し部分の受け木の役割となる
胴縁施工は手間のかかる作業となりますが、クロスや塗り壁材を問わず仕上材のクラック(ひび割れ)に悩まされている場合は、是非一度試されてみてはいかがでしょうか?
もちろん、これでクラック(ひび割れ)が完璧に防げるわけではありませんが、仕上材は下地の影響を大きく受けますので抑制効果は高いと思います。
横胴縁の壁構造イメージ 尺5(455mm)ピッチ
横胴縁の施工例 尺(303mm)ピッチ
何事も下地作りが大事と言いますが、見えない箇所だからこそ建築会社の考え方が問われるところであり、手間を掛けるかどうかで仕上がりが大きく変わってきます。
『念には念を』という言葉の通り、出来る限りクラック(ひび割れ)のリスクを軽減できるように努めたいものですね!
次回は石膏ボード張りについて書きたいと思いますので、乞うご期待ください!
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外渉課 荒木恵
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