高い吸放湿性能の理由とは?【メソポア】
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こんにちは!
開発課 本山です。
こちらのブログではお久しぶりです。稚内産の珪藻土の吸放湿性能が高いのはご存知かと思いますが、
その理由について今日は少し掘り下げてみたいと思います。珪藻土が吸放湿性能を持つ理由は、無数の微細な細孔による毛細管現象のためですが、
実はこの孔のひとつひとつの大きさにより、吸放湿性能に大きく差が出てきます。細孔はその大きさによって3つに大別されます。
50nm以上の大きさの孔は「マクロポア」と呼ばれます。
これは軽石やスポンジなどと同等の細孔径ですが、ご存知の通り吸水性はあっても、
吸放湿性はありません。
2~50nm程度のものは「メソポア」と呼ばれ、吸湿放湿にも最適な細孔径とされています。
2nm以下のものは「ミクロポア」と呼ばれますが、これは孔が小さすぎるため、
吸湿しやすくありますが放湿はしにくくなってしまいます。
※1nm(ナノメーター)=10億分の1メートル↑一般的な珪藻土に比べ、稚内層珪藻頁岩の表面が
より緻密な構造になっていることが分かります。
このマリモの表面のシワのようなものひとつひとつが、
湿気を吸着する「メソポア」です。稚内層珪藻頁岩が一般的な珪藻土と比較して高い吸放湿性能を持つ理由は、
この「メソポア」と呼ばれる大きさの細孔がより多く存在するためです。
そして「メソポア」は、地球の地殻変動による岩石の変成作用によって生み出された、
まさに大自然からの贈り物なのです。
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