珪藻土施工方法見学-コンクリート下地上の施工
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投稿日:2016年07月21日 投稿者:建材事業部
カテゴリー:雑記
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海外来客を案内してOKUTA物流センターで珪藻土の施工方法を見学しました。
コンクリート及びモルタル面の下地に突起などがあった場合、道具を使って表面を平らにする必要があります。
壁面にある凹みなどに対してGLパッテ等で補填します。
GLパッテ(粒子が太い)は約2時間乾燥したら、その上にEMP(粒子が細い)をカバーします。
壁面が平らになり、乾燥した上でEM珪藻土や珪藻土フラットで仕上がりします。
EM珪藻土(コテ塗り) コンクリートおよびモルタル面の施工マニュアル
☆仕上げ材:EM珪藻土(コテ塗り)
☆施工下地面: コンクリートおよびモルタル面
☆塗り方:コテ塗り
① 下地処理
1. 既存のクロスがある場合は、きれいに剥がします。
※ 裏紙が残っていると、仕上がり後の浮きの原因になりますのでご注意下さい。
スクレーパーなどを使うと、よりきれいに剥すことができます。
2. 下地が汚れている場合は、雑巾などで拭いて落としておきます。
3. 表面に割れがある場合は、その部分をグラスファイバーテープで補強し、上から
パテ材で扱き塗りします。※ 表面にピンホール(穴)やジャンカ(欠け)などがある場合は、必ず専用の
補修材で下地処理をして下さい。
4. マスキングテープをチリ際に貼ります。(テープの端を下地にぴったりと寄せて
ください)
5. アクが出る可能性がある場合は、あらかじめアク止め専用のシーラーを全面にム
ラなく塗り込んでおくことをお奨めします。
※「アク止めハイポリックシーラー」推奨
6. 次に、EMPシーラーをローラーで縦・横にたっぷりと塗りこみます。
7. マスキングテープを剥がします。② 仕上げ
1. マスキングテープ(必要に応じてマスカー)の端を下地から2mmあけてチリ際に
貼ります。
2. EMPシーラーが完全に乾いてから、1面ずつ壁の上の方から1.5mm~2.0mmでコ
テ塗りをしていきます。
3. 水が引かない内(10分以内が適当)に早めにパターン付けをします。
4. 出隅・入隅も水引き前に仕上げます。
※ 出隅・入隅は、パターン付けの前に先に面引きをしておくと、よりきれいに
仕上がります。5. 広い面を塗る場合は、一人が材料の地付け塗りをしながら、もう一人が追いかけ
でパターンを付けて仕上げていくと効率的です。
6. 基本的に入隅から入隅までは、一連の作業の中で一気に仕上げるようにしてくだ
さい。
※ 同一面での地付けの塗り継ぎは、ある程度(上からパターンを付ける作業時
間の程度)なら間隔を空けることは許容できますが、一定範囲の地付けとその部分のパターン付けはできるだけ間を空けずに施工することが望ましいで
す。
7. チリ周りの処理は、面単位での施工が終わるごとに養生テープを剥がしてチリ押
さえをします。
※ チリ周りは水引き(乾燥)が早いので早めに処理するようにしてください。
※ 水を付けてチリボウキで押えると色むらの原因になりますので注意してくだ
さい。※ その他注意点
• 新築のコンクリート及びモルタル面への施工は、内部の水分が完全に揮発し
きっていないことから、後々の珪藻土の瑕疵の原因になる可能性があります。
やむを得ず施工する場合は、下地処理について特別な配慮が必要になります。
• EM珪藻土はコテ押さえ仕上げはできません。
• 水が引いた後に重ね塗りをすると色ムラの原因になります。EM珪藻土フラット(ローラー塗り) コンクリートおよびモルタル面の施工マニュアル
☆仕上げ材:EM珪藻土フラット(薄塗りタイプ)
☆施工下地面: コンクリートおよびモルタル面
☆塗り方:ローラー塗り
① 下地処理
1. 既存のクロスがある場合は、きれいに剥がします。
※ 裏紙が残っていると、仕上がり後の浮きの原因になりますのでご注意下さい。
スクレーパーなどを使うと、よりきれいに剥すことができます。
2. 下地が汚れている場合は、雑巾などで拭いて落としておきます。
3. 表面に割れがある場合は、その部分をグラスファイバーテープで補強し、上から パテ材で扱き塗りします。
※ 表面にピンホール(穴)やジャンカ(欠け)などがある場合は、左官用補修 材で下地処理をして面を平滑にしておきます。
4. マスキングテープをチリ際に貼ります。(テープの端を下地にぴったりと寄せて
ください)
5. アクが出る可能性がある場合は、あらかじめアク止め専用のシーラーを全面にム ラなく塗り込んでおくことをお奨めします。
※推奨「アク止めハイポリックシーラー」
6. 次に、EMPシーラーをローラーで縦・横にたっぷりと塗りこみます。
7. マスキングテープを剥がします。② 仕上げ
1. マスキングテープ(必要に応じてマスカー処理)を下地から1mmの間隔をあけて
チリ際に貼ります。
2. EMPシーラーが完全に乾いてから、仕上げ塗りをします。天井際や入隅、窓枠、
巾木の周辺などのローラーが行き届かない細部の処理については、ローラーと同
時並行でハケで塗っていきます。
3. ローラー用いて次の要領で珪藻土フラットを塗ります。
① 材料の地付け(縦塗り)
② 塗布した材料を均す(横塗り)
③ 目を揃える(もう一度縦塗り)
※ ①の地付けはある程度力を入れてローラーを転がし材料を均一に塗っていき
ます。最後に③で軽く塗ります。
4. 乾燥してから、もう一度、3.の作業を繰り返します。5. マスキングテープを剥がします。
※ その他注意点
• 新築のコンクリート及びモルタル面への施工は、内部の水分が完全に揮発し
きっていないことから、後々の珪藻土の瑕疵の原因になる可能性があります。
やむを得ず施工する場合は、下地処理について特別な配慮が必要になります。
• 水が引いた後に重ね塗りをすると色ムラの原因になります。嵐山 コウイチ
流通課
201607
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