珪藻土の主成分(SiO2)はこんなところにも
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珪藻土の主成分はSiO2=二酸化ケイ素(シリカとも言う)です。
ガラスの原料にも使用されています。
また、昔から火に強い素材として、七輪、コンロ、耐火断熱レンガの原料として使用されてきました。
火に強い・高温に強いことはこうした製品からも理解することができます。
大分県の別府は温泉郷として非常に有名な街です。
観光スポットとして有名な「〜地獄」と名のついた
湯だまりがあります。
中でも「かまど地獄」と呼ばれる湯だまりが数カ所一度に
見られる場所があるのですが、
その中に非常に興味深いものを見つけました。
青白い湯だまりで、湧き出している箇所から白いものが
周りの石や岩にこびり付いています。
物質の正体は、、、
非晶質のシリカ(SiO2)とのこと!
珪藻土の主成分と同じものです。
湧き出る箇所によって白濁したり、赤くなったり、
茶色くなったり、色の変化があるのでこの地獄は魅力なのですが
まさか二酸化ケイ素が噴出しているとは知りませんでした。
赤くなるのは鉄分を含むからで、茶色いのは特有の土を噴出しているから
ということでした。
おそらく地層で二酸化ケイ素が溜まった箇所が重なり
その部分から湧き出たお湯が二酸化ケイ素を濃く含んでいた
ということだと思われます。
他にもこうした案内も見つけました。
非常に濃いシリカを噴出させ、結晶のように固まったものです。
二酸化ケイ素(シリカ)が純粋な塊になることは珍しいようなのですが
非常に高温かつ絶妙な自然現象によってシリカが固まったものと思われます。
下部に顕微鏡で拡大した画像が載っていますが
複雑な立体構造になっていることが書かれています。
自然現象においてこうした立体構造が生まれることがわかります。
さて、EM珪藻土に話を戻します。
自然現象として二酸化ケイ素(シリカ)は立体構造を生み出すように
珪藻土も同様に立体構造を持っています。
珪藻土の場合
この立体構造が吸放湿の効果を発揮させてくれます。
自然は偉大ですね。
様々な場所でこうした自然現象は繋がってきます。
温泉は非常に高温ですから、二酸化ケイ素を主成分に持つ
珪藻土も同様に非常に火に強く・高温に強い素材であることも
理解できると思います。
建材事業部 外渉課 フセヒロシ
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